Flora and Zephyr by Jacopo Amigoni
西風ゼピュロスとクロリスの場面です。ゼピュロスは無理やりクロリスを犯し、その償いの結婚をすることになります。
そのとき贈られたのが「アイリス」です。
ゼピュロスが登場する神話は多くありますが、主人公格ではないのですが、たびたび絵画作品からも彼の姿をみかけます。
やっぱりボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、「プリマヴェーラ」でしょうか。そして以前の記事でもご紹介した
過去記事
モーリス・ドニ クピドとプシュケの物語 連作
ボッティチェリ記事
ボッティチェリ 至福の花々 (サンドロ・ボッティチェッリ)」
Flora by Élisabeth-Louise Vigée Le Brun
この花のフローラは今月4月の祝祭があるようです。4月28日は女神フローラの祝祭フロラリアに5月のとゼピュロスの結婚の祭事に続くようです。
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4月の寓意 オウィディウス「祭暦」 から
4月15日には「Festival of Venus(ヴィーナス祭)」もあります。
記事
愛と美の女神アプロディーテー ヴィーナスの誕生
フロラリア祭(Floralia to Flora)は4月28日から30日までの3日間続きます。ローマの町は兎と卵と花篭を飾り立てます。
儀式はどんな風にはじまるんでしょうか。
Flora by Carlo Antonio Procaccini
4月28日から5月2日の結婚式までの6日間、演劇からはじまり剣闘などの競技や遊戯、サーカスが繰りひろげられました。
ローマの人々は今宵こそ羽目をはずし男女入り乱れて祭りを楽しみます。色とりどりの衣は夜の闇も明るく照らされた6日間は、美しく映えたようです。
兎や山羊に植物、そして花々を捧げられ、なかでも野生の豆、お花には菫がフローラへの特別な供物でした。
豊饒の女神として娼婦たちとの夜伽も続いたようですが、これは出産を意味しているようです。不妊のための祀りだったのでしょうか。
Flora as Lucrezia Borgia by Bartolomeo Veneto
実は供物の「豆」(ひよこ豆)は出産の恵みとして群集に撒き、街に飾られた「兎」は女性の生殖をあらわし、「山羊」は男性の生殖能力を象徴しているんですね。
つまり性愛の女神だったんです。
花は雌しべと雄しべで繁殖します。生殖の女神ともいえますね。そのお花にも人間と同じように両性具有も存在してるんです。まるでヘルメス(メリクリウス)とアプロディーテー(ウェヌス)の子ヘルムアプロディテ(ヘルマフロディトス)のように。
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プラトン「饗宴」アプロディーテーの裏話
The Empire of Flora by Nicolas Poussin
ヌマ・ポンピリウス(Numa Pompilius, 紀元前750年 - 紀元前673年)はローマの祖となる王ロムルスが亡くなると、ユーピテル、マルス、クゥイリーヌスの三神が同意して王位に就いたという伝説上の人です。
このヌマ王がフローラの神殿を建てたという逸話があります。
ニコラ・プッサンの描いたフローラの神殿(原題:フローラの帝国)には、メリクリウスをはじめギリシャ神話の神々がいます。
フローラは花と愛と豊饒と性愛の女神として、古くから存在している一人です。
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Georges Jules Victor Clairin, Ophelia in the Thistles
性愛の対象、生殖の対象としては、「花の女神フローラに重ねたシェイクスピアの「オフィーリアがいます。
「オフィーリア・コンプレックス」、「オフェリア幻想」と水、狂気に加えて、「花の女神フローラ像」をあげることができる女性オフィーリア。
くわしくは下記記事からお読みください。「Flora as Ophelia」
記事「
オフィーリア 水の精 花の女神」
そして祝祭フロラリアの関連記事はこちら
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「花の女神フローラ フロラリア祭 Floralia」
オウィディウスの「祭暦(Fasti)」にある「I, called Flora now, was Chloris」からはじまるクロリスが語った全文邦訳はこちらの記事にあります。