ギュスターブ・モロー「エチュード(習作) サロメ」(部分)
モロー美術館所蔵 年代不詳
左:ジョン=バプティストの斬首
右:サロメ
ジョン=バプティストというのがヨハネのことですね。Saint John(Jean) the Baptist (洗礼者聖ヨハネ)は、ダ・ヴィンチや
カラヴァッジョ(カラバッジオ)が描いていますね。
右の「サロメ」は、ヘロデ王の前で踊るサロメと同じ構図です。エチュード(習作)ともエボーシュともタイトルには含まれていません。半具象のような作品。
モロー「エチュード サロメ/レダ」(部分)
ギュスターブ・モロー 6枚のサロメ
「サロメ」/「サロメの舞踏」
「踊るサロメ」(刺青のサロメ)
「踊るサロメ」 /「ヘロデ王の前で踊るサロメ」
「大皿にのせたバプテスマのヨハネの頭をはこぶサロメ」
ギュスターヴ・モロー サロメ
「サロメ」/「ヘロデ王の前で踊るサロメ」/「出現」/「出現」
「牢獄のサロメ」/「サロメ」/「サロメの舞踏」/「庭園のサロメ」
私のご紹介するモローのサロメと、2つの記事のサロメを含め、同じサロメは1枚もありません。
モローだけではなく、また絵画だけでもなく、文学や音楽でも、「サロメ」は題材としている芸術家は多いのですよね。サラのために「戯曲サロメ」を書いたオスカー・ワイルド。挿絵がビアズリー。その戯曲サロメをリヒャルト・ゲオルク・シュトラウスは作曲し、オペラ化したのが1905年のことです。
「エチュード ジョン=バプティストの斬首のサロメ」
このサロメの表情。険しいですね。
「夢を集める人」(1984年刊)からモローの精神世界曰く、「(略) ただ一輪の花だけを眺めてみれば、そこには感嘆と歓喜に陶酔させてくれるものがある。」(高階秀爾氏のモロー解説から引用)
サロメの花は「蓮一輪」です。これは陶酔を象徴しているのではないでしょうか。「ギュスターブ・モロー 6枚のサロメ 」では、モローがサロメを「軽やかで不吉な小鳥のような永遠の女性を代表している。」という言葉を引用しているように、「不吉な小鳥のような永遠の女性」の陶酔を、「蓮」で象徴しているのではないでしょうか。ギュスターヴ・モロー 関連記事
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